1983年には、5作目のアルバム『 シンクロニシティー 』(Synchronicity)が、 Billboard 200 に於いて17週連続1位。先行シングル「 見つめていたい 」(Every Breath You Take)も、 Billboard Hot 100 で8週連続1位、さらに年間チャート1位にも輝いている。
彼らは、地元での評判を元に ラフ・トレード と契約し、最初のシングル「 ハンド・イン・グローヴ 」を 1983年 5月13日にリリースした。これが BBC ラジオ第1の DJ 、 ジョン・ピール の目に留まり、彼の番組でプッシュされたものの、売れ行きは芳しくなかった。続くシングル「ジス・チャーミング・マン」と「ホワット・ディファレンス・ダズ・イット・メイク?」は、UKシングルチャートの25位と12位に上昇 。ザ・スミスはしだいに注目を集め、実質3枚のシングルとライブのみの実績で、この年の NME 誌の読者投票でブライテストホープ(最優秀新人)に選ばれた 。
やがてバンドは4番目のメンバーを求め、オーディションの結果、当時22歳のアラン・ワイルダーをメンバーとして選んだ。実はこの時、アランは年齢を詐称していたが、問題にはならなかった。 1983年 に4人編成に戻ってから初のシングルとなる「Get the Balance Right!」を発表。これは後のベスト盤までアルバムには収録されなかった。
1982年、バンドの通算4枚目の2枚組LP「キリスト―Christ – The Album」は、レコード、プロダクション、ミックスのために(あいだに フォークランド紛争 が起こり、終わった)ほぼ一年かかった。クラスは自身たちのレコード制作の方法に疑問を呈した。独自の視点による政治解説を主な目的とするグループとして、彼らは世界の出来事によって追い抜かれ、冗長になってしまった。
ロンドンの地下鉄に、「反=戦争」、「アナキスト」、「フェミニスト」、「反=消費主義」のグラフティメッセージをスプレーした初期時代から、クラスは政治的な意志を持つ直接行動と音楽活動に関わってきた。 1982年12月18日、バンドは西ロンドン「ジグザグ・クラブ」での24時間の不法占拠に協力し、「 アンダーグラウンド・パンク・シーンは自身で責任を持って、音楽を本当に楽しみ、企業の拘束や無理強いから自由であることができる 」と述べた。
1982年 始めに、マンチェスター在住の青年2人によって結成された。 モリッシー (本名スティーブン・パトリック・モリッシー)は、高校中退後に親と同居する定職のないライターで、アメリカのパンクバンド、 ニューヨーク・ドールズ のファンクラブを立ち上げ、会報を発行していた 。 ジョニー・マー は高校卒業後、就職・進学はせず、ギタリストとしていくつかのバンドに参加するなど本格的に音楽活動を開始しており、モリッシーの文章の読者でもあった。
RAINBOW #8(1981年11月 – 1983年 6月)
デビューのきっかけは、彼らのステージを東ロンドンにあるパブ「ブリッジハウス」で見た、 ミュート・レコード の ダニエル・ミラー に声をかけられたことである。この出会いが、デペッシュ・モード、そしてミュート・レコードの後の運命を変えた。彼らは 1981年 2月 にデビューシングル「Dreaming of Me」を発表。全英チャートで57位を記録する。続いてシングル「New Life」を発表、これが全英チャート11位を記録するスマッシュヒットとなり、3ヵ月後に出した「 Just Can’t Get Enough 」では全英チャート最高8位と着実に成果を出していく。そして満を持して発表したアルバム『 ニュー・ライフ 』は全英チャート10位を記録し、評論家や雑誌から好意的な評価を得た。時代は ニュー・ウェイヴ の最盛期であり、その時流に乗った形となる幸先のよい船出であった。
1981年に3枚目のアルバム「Penis Envy」をリリースした。これは ハードコアパンク 風のアルバムだった。ファーストアルバムはクラスをグループに変えた。 イヴ・リバティーンとジョイ・デ・ヴィヴールによって、より複雑なアレンジと女性ヴォーカルをフューチャーできるようになった。 アルバムは「 結婚 」と「性的抑圧」を攻撃する フェミニスト の問題に取り組んだ 。
しかし、ここで最初の不協和音と困難がバンドを襲う。かねてからプロモーションとツアー活動に不満を漏らしていたヴィンスが 1981年 に脱退してしまう 。作詞作曲を手がけていたヴィンスの脱退はバンドにとってダメージとなったが、『ニュー・ライフ』で「Tora! Tora! Tora!」と「Big Muff」の2曲を手がけたマーティンが代わりに作詞作曲を担当することでバンドを存続させ、この件がマーティンの才能を開花させるきっかけとなった。